こんにちは。今回は対数を含む不等式について書いておきます。例題を解きながら見ていきます。
【例①】不等式を解け。
【解法】真数条件より
3をを用いて表すとなので, 与式は,
となる。
底は1より大きいので, これを解くと
これと, から
(答)
【例②】不等式を解け。
【解法】真数条件より, より,
3をを用いて表すと, で,
対数の性質を用いて, 与式を書き換えると,
底が1より大きいことから, 対数を取り除いて,
これとから,
(答)
【例③】不等式を解け。
【解法】与式を書き換えると,
真数条件より, より,
底が1より小さいので, 真数部分の大小関係に気を付けると,
これとから,
(答)
対数を含む不等式について
対数が1つなら, を使ってみよう。
このとき, 底が1より大きいか, 小さいかで不等号の向きが変わる。
のとき,
のとき,
対数が2つ以上あるときは,
真数条件(真数)より, 解の範囲を決める。
対数の性質, を使って, 右辺と左辺の対数をまとめる。
対数を取り除いた真数部分での方程式を解く。
の真数条件にあう答えの吟味をする。
このとき, 底が1より大きいか, 小さいかで不等号の向きが変わる。
のとき,
のとき,
【例④】不等式を解け。
【解法】真数条件より,より,
与式を書き換えると,
と置くと,
すなわち,
底は1より大きいので,
これとから,
(答)
対数を含む二次不等式について
と置いての2次不等式をつくる。
を用いて, 解を求める。
このとき, 底が1より大きいか, 小さいかで不等号の向きが変わる。
のとき,
のとき,
これと合わせて, 真数条件のの考慮を忘れないこと。