こんにちは。今回は弧度法について書いてきます。
弧度法とは
半径の扇形の弧の長さは扇形の中心角の大きさに比例する。これは扇形の半径と弧の長さがわかれば, その中心角は分かるということを意味します。そこで, このを
(rad) (単位はラジアンと呼ぶ)
として定義します。この角度の表し方を弧度法と言います。ただ, 単位は省くことが多いです。
今まで扱ってきた, 45, 180などは度数法と言います。
具体例を見てみる
それでは実際に数字で追っかけてみましょう。
半径2, 中心角60なら(rad)はいくらになるのでしょうか。
このとき, 弧の長さは,
弧度法の定義より, このときの角(rad)は,
となり, (rad)となり,
これは度数法ではなので,
(rad)
が成り立ちます。
半径1にすれはℓが弧度θになる
先ほど, 半径2でやりましたが, 半径1にすれば, となるので, 弧の長さが直接(rad)になります。つまり,
(rad)
となります。
ここで, 半径1の円の円周を考えると, 円1周が何radか知れるので計算すると,
(rad)
これは, 度数法でいうと, 360にあたるので,
(rad)
という関係ができ, 両辺を360で割ると,
(rad)
逆に両辺を2で割ると,
(rad)
となります。
また, (rad), (rad)
となります。
実際扱うときは,
(rad)を用いて解いていきます。
(rad), (rad)
(rad)
度数法を弧度法に
【例①】45, 90, 120を弧度法に書き直しなさい。
【解法】それぞれをかけると求まる。
45は,
80は,
120は,
感覚的には180で割るイメージ。
弧度法を度数法に
【例②】, , を弧度法に書き直しなさい
【解法】それぞれ, を180に置き換えてかけると求まります。
は,
は,
は,
感覚的には180をかけるイメージ。