今回は点Pの存在範囲を示すとき, の範囲が少々複雑な場合を書いておきます。
【例】△OABにおいて, 次の式を満たす点Pの存在範囲を求めよ。
, ,
【解法】先ず, の範囲において, 2つの不等式に分割する。
はかつであるから, この2つの不等式で分けて考える。
のとき,
となるので, このときのPの存在範囲は, 次の図の色を付けた部分になる(境界線は含む)。ただし, Aはの中点である。
次に
のとき, 両辺3で割って, にすると,
となるので, このときPの存在範囲は, 次の図の色を付けた部分になる(境界線は含む)。ただし, ,
以上より求める範囲は かつなので, 上2つの共通部分になる。図示すると以下の色を付けた範囲になる(境界線は含む)。 ただし, Aはの中点, ,
攻略ポイント
不等式を2つに分割して考えて, 共通部分を図示する。