こんにちは。連続と微分可能について書いておきます。
連続とはグラフがつながっていることです。
関数がで連続(つながっている)ということは,
が成り立つことである。
これは, 右側極限のと, 左側極限のが存在し,
であることをいう。
関数がで微分可能であるならば, 関数はで連続である。この逆は必ずしも成り立たない。つまり, 関数が連続であっても微分可能とは言えないとうことである。
これは, 関数がにおける微分係数を有限値で持つことである。微分係数とはにおける接線の傾きであるため, 連続する関数でもにおける接線の傾きが1つに定まらないものは, で微分可能ではないことになる。
したがって, 微分可能な条件として,
が有限値で存在し,
となれば, 微分可能である。
グラフ的に言えば滑らかにつながっていることになる。
以下微分不可能な例を挙げました。
【Case1】
この場合, グラフはにおいて不連続である。
【証明】
このように右側極限と左側極限が一致しない。したがって, 極限が存在しないので, で不連続である。
【Case2】
における接線の傾きが1つに定まらない。この場合, グラフはで連続である。
【証明】
同様に,
【Case3】
における接線の傾きがで発散してしまう。
【証明】
同様に,
これはにおける接線の傾きの値が有限値ではなく, に発散することを意味するので, で微分可能ではない。言い換えると接線はの形では表せず, この場合, 接線はとなる。