こんにちは。今回は対数微分法について書いておきます。
対数微分法とは, 関数について, 両辺の絶対値の自然対数をとり, 両辺を
について微分して導関数を求める方法。
以下にその手法を書くと, として, 両辺の対数をとると,
これをについて微分すると,
よって,
となり, の導関数が得られるという手法である。
複雑な関数の積や商の微分にも対数微分法は有効である。は,
として, 微分を行うとよい。
これをについて微分すると,
これは, 以下のような関数の微分に有効である。
【例】関数を微分せよ。
【解答例】両辺の自然対数をとると,
この両辺をについて微分すると,
よって,
【例】関数を微分せよ。
【解答例】両辺の自然対数をとると,
この両辺をについて微分すると,
よって,
を対数微分法で微分してみる。
として, 両辺
について微分すると,
これは, 以下のような関数の微分に有効である。
【例】関数を微分せよ。
【解答例】より,
両辺の自然対数をとって,
この両辺をについて微分し,
よって,
【例】関数を微分せよ。
【解答例】より,
両辺の自然対数をとって,
この両辺をについて微分し,
よって,
最初に示したようにできると思うが, やってみる。
【例】関数を微分せよ。
両辺の自然対数をとって,
この両辺をについて微分すると,
よって,
どうやら出来そうである。
ただ, 和の形の式には対数はとれないので, 注意は必要である。