こんにちは。今回は高次導関数について書いておきます。
関数の導関数が微分可能であるとき, を微分して得られる2回微分した関数をの第2次導関数という。
一般に, この第2次導関数は,
, , ,
などと表す。
以下同様に, が微分可能なら, これを微分した3回微分の関数を第3次導関数といい, , , , などと表す。ただ, 実際のところは3次導関数程度までなら, , とすることが多いかもしれない。
一般に, 関数を回微分して得られる関数をの第次導関数という。
その表し方は上に習って,
, , ,
などと表す。
このように, 第2次導関数以上の導関数をまとめて, 高次導関数という。
【例】関数の第次導関数を求めよ。
【方針】第次導関数を予測して, 数学的帰納法で証明する。
【解答例】
これより, 第次導関数は,
と予測できる。
これを数学的帰納法により証明する。
のとき,
となり, より成り立つ。
のとき,
が成り立つと仮定すると,
よって, のときも成り立つ。
以上から, すべての自然数に対して,
がいえる。