高校数学:数III・偶関数, 奇関数の性質と例と定積分

こんにちは。今回は偶関数と奇関数の見分け方と, その積分について書いておきます。

偶関数とその例

まず偶関数は以下のような関数を差します。
f(-x)=f(x)となる関数
【偶関数の例】
\cos x,\, 理由 \cos(-x)=\cos x
\sin^2 x,\, 理由 \{\sin(-x)\}^2=\sin^2 x
e^{x^2},\, 理由 e^{(-x)^2}=e^{x^2}
このように, x-xで置き換えても元の式に戻る関数を偶関数といいます。

奇関数とその例

次に奇関数は以下のような関数を差します。
f(-x)=-f(x)となる関数
【奇関数の例】
\sin x,\, 理由 \sin(-x)=-\sin x
x^3e^{x^2},\, 理由 (-x)^3e^{(-x)^2}=-x^3e^{x^2}
e^x-e^{-x},\, 理由 e^{-x}-e^{-(-x)}=e^{-x}-e^x=-\left(e^x-e^{-x}\right)

偶関数と奇関数の積分公式

偶関数や奇関数で積分区間が[-a,\, a]であるとき, 数IIで習った以下の公式が成り立つ。
偶関数f(-x)=f(x)ならば,
\displaystyle\int_{-a}^a f(x)\, dx=2\displaystyle\int_{0}^a f(x)\, dx

奇関数f(x)=-f(x)ならば,
\displaystyle\int_{-a}^a f(x)\, dx=0


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