こんにちは。たすき掛けの因数分解のちょっとしたコツを書いておきます。結構使えるので使ってみてください。
【例題】を因数分解しなさい。
まず上の例題を解いてください。
すんなりできましたか?これから書くコツを知っている人は何だそれか, でいいと思います。知らなかった人は結構役に立つと思うので, 覚えて使っていってください。どういうことかと申しますと, 因数分解するとき, 先頭(の係数)を積の形にすると思うんですよ。例えば例題の場合, の係数6を2と3に分解したとするんですよ。すると, 以下の決まりがあるのです。
互いに素という言葉をご存じでない方のために補足すると, 互いに素の数字と言うのは, 共通の約数が1しかないことを指します。つまり, 2と5は互いに素(共通な約数は1), 3と7も互いに素(共通な約数は1), 3と9は互いに素ではない(共通な約数が1以外に3が存在する)ということになります。
話を元に戻すと, 上の図の意味するところは, 因数分解した後, (の倍数)とか(の倍数)とかってなっちゃうとおかしいですよねってことです。だって, 因数分解したのにの中がまた2とか3で因数分解できちゃうじゃないですか。だから2(偶数)の横に偶数を書いちゃおかしいし, 3の倍数の横に3の倍数を書いちゃうとおかしいことになるんですよ。ということは, 積が12になる掛け算で2と6とか1と12っていう選択肢はないんですね。だって6とか12って共に2と3の倍数じゃないですか。だからこの場合で言うと積が12になる組合せは, 3と4しかないんですね。こういうことを知っておくと, 時間短縮になるのでぜひ覚えて使ってくださいね。
ということで, 今回の答えは以下のようにたすき掛けを行って,
というのが答えになります。