こんにちは。今回は単項式と多項式について書いておきます。
項が1つの式のことを言います。
【例】, , , などを単項式といいます。
整式とは,単項式の1つ以上の和として表される式。
多項式とは整式のこと。つまり, 単項式の1つ以上の和として表される式。
【例題】次の式から多項式でないものを選べ。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(1)は5(数)だけなので多項式。
(2)は()数と文字の積なので多項式。
(3)は(単項式)+(単項式)なので多項式。
(4)は(単項式)+(単項式)+(単項式)なので多項式。
(5)は分数式で多項式には分類されません。
このように,
多項式は整式のことで, 項が1つ以上あるものをいいます。したがって, 高校では中学のときに単項式だったものは多項式に含まれます。しかし, は分数式, は無理式といって, 整式に分類されません。
したがって, (5)は多項式ではありません。
項が無限に続くものも多項式とはいいません。
【例題】次の式の係数と次数を答えよ。
(1)
(2)
(3)
(4)
(1)はなので, 係数は5, 次数は2
(2)はなので, 係数は1, 次数は1
(3)はなので, 係数は, 次数は3
(4)はなので, 係数は, 次数は5
このように, 単項式の場合,
係数は文字とかけ合わさっている数のこと,
次数はかけ合わさっている文字の数を意味します。
【例題】次の式の次数を答え, 文字を含む項については係数を答えよ。
(1)
(2)
(1)の多項式を, 項(単項式)で分けると, , , , となり, それぞれの次数を見ると,
は次数2
は次数3
は次数2
は次数0
よって, 多項式では次数の一番高いものを1つ選んで, その式の次数とするので, この場合の次数は3になります。
係数を見ていくと,
の係数は
の係数は
の係数は
となります。
(2)も同様に行うと,
は次数1
は次数3
は次数3
は次数2
よって, 多項式では次数の一番高いものを1つ選んで, その式の次数とするので, この場合の次数は3になります。
係数を見ていくと,
の係数は
の係数は
の係数は
の係数は
となります。