高校数学:整式:特定の文字に着目した場合の次数と係数

こんにちは。今回は特定の文字に着目した式の見方の勉強です。

【 】の中の文字に着目するとは

よく問題文で【 】の中の文字に着目してとありますが, あれはどういう意味かと申しますと, 【 】の中の文字を文字として扱ってください。【 】の中の文字以外は定数項(数)として扱ってくださいということです。それでは例題を見ていきましょう。

例題

【例題】【 】の中の文字に着目したとき, 次数と係数を答えよ。
(1) 3x^2yx
(2) 2abcb
(3) 5abc^2 【a, c

【解説】
(1)の場合, 文字扱いになるのは, xですから, xの次数は2なので, 次数は2となり, それ以外は数扱いなので, 係数は3yとなります。
次数2, 係数3y\cdots(答)
(2)の場合, 文字扱いになるのは, bですから, bの次数は1なので, 次数は1で, それ以外は数扱いなので, 係数は2acとなります。
次数1, 係数2ac\cdots(答)
(3)の場合, 文字扱いになるのは, a, cですから, aの次数は1, cの次数は2なので, 次数は3 (1+2)になります。それ以外は数扱いなので, 係数は5bとなります。
次数3, 係数5b\cdots(答)

多項式では

多項式では次のように, 多項式の次数と定数項を答える問題がよく登場します。例題を見ていきましょう。

【例題】xに着目した場合, 次の式の次数と定数項を答えなさい。
x^2+3x^3y+y^2+x-3

式を各項に区切って見ていく,
x^2/+3x^3y/+y^2/+x/-3
xに着目するということは, xだけが文字扱いになるので, 各項を見ると,
x^2は次数2,
3x^3yは次数3
y^2は次数0
xは次数1
-3は次数0
よって, 次数が最も高いのは3なので, この式の次数は3になります。
定数項は次数が0の項を集めたものですから, この場合y^2-3が次数0。
よって, 定数項はy^2-3となります。
次数3(三次式), 定数項y^2-3\cdots(答)

もう少し例題を見ていきましょう。

【例題】a, bに着目した場合, 次の式の次数と定数項を答えなさい。
a^2c+3a^3b+b^2-c-3

式を各項に区切って見ていく,
a^2c/+3a^3b/+b^2/-c/-3
a, bに着目するということは, a, bが文字扱いになるので, 各項を見ると,
a^2caが次数2, bは次数0で次数2 (2+0)
3a^3baが次数3, bは次数1で次数4 (3+1)
b^2aが次数0, bは次数2で次数2 (0+2)
-caが次数0, bも次数0で次数0 (0+0)
-3aが次数0, bも次数0で次数0 (0+0)
よって, 次数が最も高いのは4なので, この式の次数は4になります。
定数項は次数が0の項を集めたものですから, この場合-c-3が次数0。
よって, 定数項は-c-3となります。
次数4(四次式), 定数項-c-3\cdots(答)



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