高校数学:2次曲線:2次曲線と媒介変数

こんにちは。2次曲線を媒介変数を用いて表すとどうなるか。これについて書いておきます。

媒介変数で表すことの優位性とは

媒介変数で表すことの優位性には大きく2つあると思います。
1つ目は式をシンプルに表すことができる。
例えば円の式, x^2+y^2=a^2\cdots\maru1y座標を求める式と言えば, この\maru1式をyについて解いて, y=\pm\sqrt{a^2-x^2}みたいになるわけです。そして, a^2-x^2\geqq0から, xの範囲を求めて\cdotsとまぁ面倒なんですよね。
しかし媒介変数を使えば, \maru1式は,
\begin{cases}x=a\cos t\\y=a\sin t\end{cases}
とシンプルに表すことができます。
これが1つ目です。
2つ目は, 媒介変数でしか表せない図形があるからです。例えばサイクロイド曲線
\begin{cases}x=a( t-\sin t )\\y=a(1-\cos t )\end{cases}
となりますが, tを消去できないので, この表記しかできません。
このような大きく2つの理由から, 媒介変数表示は用いられていると推察します。

放物線の媒介変数表示

【放物線】y^2=4px\, (p>0)\cdots\maru1
単純にx=t\, ( t>0 ), とおくと, y=\pm2\sqrt{pt}
よって,
\begin{cases}x=t\  (t>0)\\y=\pm2\sqrt{pt}\end{cases}
としてもいいのですが, ルートや\pmが出てくるのが厄介だ。ということでもっとシンプルに表せないかということで, y=2ptとの交点を考えて, これを\maru1式に代入し,
4p^2t^2=4px\to x=pt^2
として,
\begin{cases}x=pt^2\\y=2pt\end{cases}
と表すのが一般的である。
【放物線】x^2=4py\, (p>0)\cdots\maru2
x=2ptとの交点を考えて, これを\maru2式に代入し,
4p^2t^2=4py\to y=pt^2
として,
\begin{cases}x=2pt\\y=pt^2\end{cases}
と表される。

円の媒介変数表示

【円】x^2+y^2=a^2\cdots\maru1
基本思考はx^2+y^2=1の単位円を考える。このとき, 単位円上の点はx=\cos t, y=\sin tと表される。
\maru1式は単位円の半径をa倍したものなので, x座標, y座標もa倍される。
よって,
\begin{cases}x=a\cos t\\y=a\sin t\end{cases}
と表される。
\cos t\sin tを入れ換えても成り立つが, 式の意味を考えれば, それは愚問であることがわかる。

楕円の媒介変数表示

【楕円】\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1\cdots\maru1
基本思考はx^2+y^2=1の単位円を考える。このとき, 単位円上の点はx=\cos t, y=\sin tと表される。
\maru1式は単位円をx軸方向にa倍, y軸方向にb倍したものなので, x座標はa倍, y座標はb倍される。
よって,
\begin{cases}x=a\cos t\\y=b\sin t\end{cases}
と表される。

双曲線の媒介変数表示

【双曲線】\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=1\cdots\maru1
u=\dfrac{x}{a}, v=\dfrac{y}{b}とおくと,
u^2-v^2=1\cdots\maru1'
これは2乗したもの同士を引き算して1になる三角関数の公式に着目する。
それがこの公式,
1+\tan^2t=\dfrac{1}{\cos^2 t}\to\dfrac{1}{\cos^2t}-\tan^2t=1\cdots\maru2
\maru1'\maru2を比べると,
u=\dfrac{1}{\cos t}, v=\tan t\to\dfrac{x}{a}=\dfrac{1}{\cos t}, \dfrac{y}{b}=\tan t
これをx, yについて解くと,
\begin{cases}x=\dfrac{a}{\cos t}\\y=b\tan t\end{cases}
と表される。
【双曲線】\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=-1\cdots\maru3
u=\dfrac{x}{a}, v=\dfrac{y}{b}とおくと,
u^2-v^2=-1\cdots\maru3'
これは2乗したもの同士を引き算して-1になる三角関数の公式に着目する。
それがこの公式,
1+\tan^2t=\dfrac{1}{\cos^2 t}\to\tan^2t-\dfrac{1}{\cos^2t}=-1\cdots\maru4
\maru3'\maru4を比べると,
u=\tan t, v=\dfrac{1}{\cos t}\to\dfrac{x}{a}=\tan t, \dfrac{y}{b}=\dfrac{1}{\cos t}
これをx, yについて解くと,
\begin{cases}x=a\tan t\\y=\dfrac{b}{\cos t}\end{cases}
と表される。

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