こんにちは。今回はこういう見方もあるんだというお話です。
2ケタの整数を求める問題で, 以下のような問題を解くときに何か気づくことはあるだろうか?
【問題】2ケタの自然数がある。その数は十の位と一の位の和の6倍に等しく, 十の位と一の位を入れ換えてできる数はもとの数より9小さくなる。もの自然数を求めよ。
である。定石では次のような連立方程式をつくるであろう。
求める自然数の十の位を, 一の位をとすると,
ただ, この問題ではの式で十分答えは得られる。
それはこうだ。
式を計算すると, が得られる。これはと同じ意味で, 自然数を表す文字をとして, とすると, の組み合わせが無数にありそうだが, 問題には2ケタの自然数とあるので, この条件を満たすのはのときである。したがって, 上の連立方程式の解は, の式を使わなくともである。
よって, 求める自然数は54である。ただし, この方法で全部が全部求められるわけではないことは断っておく。こんなことでも答えは見つかるという例えである。面白いでしょ?