こんにちは。公立高校の一般選抜試験から大問2を解説していきます。
【問題】かずきさんとみさきさんは, 厚紙を切って, 3種類の図形A, B, Cをたくさんつくっている。図形Aは正方形, 図形Bは1辺の長さが図形Aの1辺の長さと等しく, 他方の辺の長さが1cmの長方形, 図形Cは1辺の長さが1cmの正方形である。(1)・(2)に答えなさい。
(1) 厚紙は, 赤, 青, 白, 黄, 緑の5色ある。この5色から3色選ぶとき, その選び方は全部で何通りあるか, 求めなさい。
(2) 2人は, 図形A, B, Cを何枚か組み合わせて, 重ならないようにすき間なくしきつめ, いろいろな四角形をつくろうと考えている。図形Aの1辺の長さをcmとして, (a)~(c)に答えなさい。
(a) 図形Aを1枚, 図形Bを3枚, 図形Cを2枚の合計6枚を組み合わせると, 1つの長方形をつくることができる。のとき, この長方形の2辺の長さは, それぞれ何cmか, 求めなさい。
(b) かずきさんは, 図形Aを1枚, 図形Bを6枚, 図形Cを8枚の合計15枚を組み合わせて, 1枚の長方形をつくった。この長方形の周の長さをを用いて表しなさい。
(c) みさきさんは, 図形A, B, Cを何枚か組み合わせて, 1辺の長さがcmの正方形を1つつくった。この正方形の面積は, 図形Aを1枚, 図形Bを6枚, 図形Cを8枚の合計15枚を組み合わせてかずきさんがつくった1つの長方形の面積より105cm大きかった。このとき, の値を求めなさい。
「2022年徳島県公立高校入試」
(1) 5つから3つ選ぶとき, 必ず2つ残る。このことに着目すると, 5つから3つ選ぶことは5つから2つ選んで残った3つを選んでいけばいいことになる。つまり, 5つから3つ選ぶ場合の数は, 5つから2つ選ぶ場合の数と等しくなる。よって, 答えは 10通り
(2)
(a)面積に着眼すると, 図形Aはcm, 図形Bはcm, 図形Cは1cmなので, この図形A, B, Cをそれぞれ, 1枚, 3枚, 2枚合わせた面積は, となり, 因数分解すると, となる。 なので, 代入すると, となる。したがって, 4cmと5cmとなる。
4cm, 5cm(答)
(b) (a)と同様面積に着目すると, 図形Aが1枚, 図形Bが6枚, 図形Cが8枚なので, 面積は
(cm)になり, 因数分解すると, になる。したがって, 2つの辺の長さは, (cm), (cm)となるので, 求める周の長さは(cm)
(cm)(答)
(c) 問題から方程式をつくると,
(答)
【余談】(2)の(a)はこう並べるのは愚問なのだろうか。完全ボヤキです。
この場合だと, 周の長さは(cm)になるが, が変数でなくなる(固定)からダメなんだろうな。