こんにちは。今回は変化の割合について考察してみようと思います。
変化の割合は2点間の傾きを表す。この割合がどこをとっても一定の場合, グラフは直線を描く。
一次関数とし, の変域をとして, 変化の割合が一定であることを示す。
のとき,
のとき,
この2点の傾きは, を使って, 次のようになる。
はの変域に関係なく一定でその値はになる。従って一次関数は直線になる。
二次関数の変化の割合を次の調べてみる。
二次関数をとして, 先と同様, の変域をとする。
のとき,
のとき,
この2点間の傾きは, 先と同様にすると,
はの変域の値によって変わる値で, 常に一定ではない。常に一定でないということは, グラフは曲線を描く, これが放物線になるのである。図1に関数で, がの整数をとって直線で結んでみた。また, の傾き, , の傾きを線分で表してみた。
最後に変化の割合をで調べてみる。の変域は同じくとする。
のとき,
のとき,
同様にして,
これも二次関数同様, の変域の値によって変わる値で, 常に一定でない。このことは反比例の式もまた曲線を描くことを意味する。これが双曲線といわれる曲線である。
図2に反比例の正の部分をともに自然数の座標をとってそれを直線で結んでみた。また, , の傾き, , の傾きを線分で表してみた。
変化の割合って傾きを表すんですよ。だから, これまでで言うと, 2点P, Qを結んだ直線の傾きを表す。これを知っておくと便利ですが, 知らなくても大丈夫なように問題ができていることが多いので, まぁ余力のある人は知識として覚えておくといいでしょう。