中学数学:攻略法:y=ax²の変化の割合

こんにちは。y=ax^2の変化の割合についてです。それではどうぞ。

y=ax²の変化の割合

【EX】関数y=2x^2のグラフにおいて, xの値が-1から2まで増加するときの変化の割合を求めなさい。

この問題は, 中学2年生で学んだ変化の割合の考え方と全く同じである。
それは次の\maru1の式である。
\cdots\maru1
ここでは, x=-1のときy=2, x=2のときy=8であるから,
変化の割合=\dfrac{8-2}{2-(-1)}=2\cdots(答)
と求めることが可能。これで, ずっと押し通してもよい。
ただ, 関数y=ax^2においては, xの値がpからqまで変化するときの変化の割合は
変化の割合=a(p+q)
という公式で得られる。公式を使うと
変化の割合=2\times(-1+2)=2\cdots(答)
となる。
また, 次のような問題にもこの公式は威力を発揮する。

【EX】関数y=ax^2において, xの値が2から3まで増加するときの変化の割合と, 一次関数y=2x+5の変化の割合が等しいとき, aの値を求めなさい。

この問題で, 公式を用いるとy=ax^2の変化の割合は
a\times(2+3)=5a
これが, 一次関数の変化の割合である2と等しいので,
5a=2
となり, a=\dfrac25\cdots(答)が得られる。
もちろん, \maru1の式を用いても解ける。この内容は, 関数y=ax^2のところでよく聞かれる問題なので, 公式の理解をきちんとして, 問題に解きなれておく必要がある。この公式は必ずしも覚えておく必要はないが, 知っておくと問題が素早く解くことができ, 何かと便利である。
公式の証明を知りたい方は, 研究テーマにある変化の割合をご覧いただきたい。

余談:変化の割合とは直線の傾き

最初の問題でグラフの2点A, Bを直線で結ぶと1次関数の式ができると思う。その直線の式の傾きがまさに, 変化の割合の2である。この事実は知っておいて使いこなせれば非常に便利だが, この知識も知らなくても解ける問題がほとんどなので, 余力のある人は覚えておくといいでしょう。これが派生すると, y=ax^2上の2点を通る直線の式の公式が得られる。もちろんこれも知らなくてもいいレベルではありますが。

ではでは。

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