こんにちは。の変化の割合についてです。それではどうぞ。
【EX】関数のグラフにおいて, の値がから2まで増加するときの変化の割合を求めなさい。
この問題は, 中学2年生で学んだ変化の割合の考え方と全く同じである。
それは次のの式である。
ここでは, のとき, のときであるから,
変化の割合(答)
と求めることが可能。これで, ずっと押し通してもよい。
ただ, 関数においては, の値がからまで変化するときの変化の割合は
変化の割合
という公式で得られる。公式を使うと
変化の割合(答)
となる。
また, 次のような問題にもこの公式は威力を発揮する。
【EX】関数において, の値が2から3まで増加するときの変化の割合と, 一次関数の変化の割合が等しいとき, の値を求めなさい。
この問題で, 公式を用いるとの変化の割合は
これが, 一次関数の変化の割合である2と等しいので,
となり, (答)が得られる。
もちろん, の式を用いても解ける。この内容は, 関数のところでよく聞かれる問題なので, 公式の理解をきちんとして, 問題に解きなれておく必要がある。この公式は必ずしも覚えておく必要はないが, 知っておくと問題が素早く解くことができ, 何かと便利である。
公式の証明を知りたい方は, 研究テーマにある変化の割合をご覧いただきたい。
最初の問題でグラフの2点A, Bを直線で結ぶと1次関数の式ができると思う。その直線の式の傾きがまさに, 変化の割合の2である。この事実は知っておいて使いこなせれば非常に便利だが, この知識も知らなくても解ける問題がほとんどなので, 余力のある人は覚えておくといいでしょう。これが派生すると, 上の2点を通る直線の式の公式が得られる。もちろんこれも知らなくてもいいレベルではありますが。
ではでは。