こんにちは。今回は正負の数の応用・平均の求め方について書いておきます。
あるクラスの5人の身長を測定した。下の表は168cmを基準にそれより高い生徒は正の数で, それより低い生徒は負の数で表したものである。このとき, 5人の平均身長を求めなさい。

中1年生でよく出てくる問題です。ここで, この問題で問われている平均の求め方は, 次の方法で求めることができます。
(平均)
(基準)
(表の平均)
すなわち、この問題の答えは
(cm)
それはなぜか考えてみましょう。基本は小学生の平均の考え方です。
小学校の時, 平均は以下のように教わったかもしれません。
(平均)
(合計)
(個数)
この小学校の平均では基準がすべて0なんです。例えば国語70点、数学60点、英語80点の3科目の平均点は
と聞かれると,
(点)です。
基準を変えることもできます。基準を50にすると, 次のような 表にまとめることができる。


ここで、(平均)
(基準)
(表の平均)を使ってみると、
(平均)
(点)
さっきと同じになりました。
同じ原理で、基準を動かすことができます。例えば基準が100でもです。負の数を習ったからです。
基準を100にすると, 次の表のようにまとめることができます。


ここで, (平均)
(基準)
(表の平均)を使ってみると,
(平均)
(点)
同じです。こうやって負の数を習ったことで, 基準を自由に動かすことができ, 小学校のように
数字そのままを加えていくのではなく, 一定の基準を設け, 扱う数字を抑え計算の効率を上げることができます。
今回の解き方では, 前日を基準とする場合の問題には適合しないので, 気を付けてください。ただ前日を基準とする問題もある特定の日などを基準とし, 表を作り直すことで同じように解くことができます。
それでは。
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