こんにちは。今回は定点Pから楕円への2本の接線が直交するようなとき, 定点Pの軌跡を求めてみようと思います。以下の問題が出題されるときはの値が数値化されていることが多いです。今回は一般化ということで, はそのままでやってみます。最後の関連記事も参考に。
楕円の方程式定点Pとする。
のとき, 接線の1つは, であり, このとき, 点Pは, またはである。同様に, のとき, 点Pは, である。したがって, とすると,
点Pを通る接線の方程式はと表される。
これをに代入すると,
両辺かけて展開すると,
これが重解を持てばいいので, 判別式を用いると,
展開して, 接線の傾きについて整理すると
なので, で割って,
となる。2本の接線の傾きをとすると, 直交条件より, で, はこの方程式の2つの解である。したがって, 解と係数の関係より,
が成り立つので,
よって, となり,
これは, を満たす。
したがって, 点Pが描く軌跡は, 中心が原点で半径の円である。
2接線が直交するとき
点Pから楕円への2本の接線が直交するとき,
点Pが描く軌跡は, 中心が原点で半径の円である。
点Pが描く軌跡は, 中心が原点で半径の円である。